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カリフォルニアの鱒釣り/Q&A2

「ゴールデントラウトの保護」(クリックで記事へ)の記事でも少し触れましたが、アメリカでの淡水及び海水生物の釣り/漁 - 鮭・鱒を含め - は、ほとんどの場合、各州政府の担当機関が毎年更新するルールブックにより管理されています。現時点で私の知る範囲では、日本の「魚協」に相当する「利と権」の確保を目的とする、水産資源の管理・運営を営む自治組織(リクリエーション目的の一般人の資源利用の管理と運営も含んだ)は、一部の地域的・社会的例外を除いて基本的に存在しませんし、同様に日本では一般的な「漁協」による水系や地域別の組織体制の枠組みの考え方も、現在のところありません。

English Raeders:
This entry is about fishing regulations generally practiced in the US, particularly those for trouts in California. If you are interested in this subject, I recommend to click a link to the California DFG found at the bottom of this entry (letters are in blue).


DFG1a.jpg     DFG2.jpg
今年のカリフォルニア州淡水魚向けリールブック: 表紙と裏表紙

私の住むカリフォルニアでは、非商業目的の一般人による州内の動物の狩猟(海水/淡水魚の釣りを含む)は全て「デパートメント・オブ・フィッシュ・アンド・ゲーム」により管理されています。この中でもマス釣りに関するルールは非常に細かく、対象魚種、対象魚の生い立ち(放流、天然)、釣行時期、水系、支流、支流内の特定箇所、サイズや重さ、釣り方法、釣行時の手持ちの竿の本数等で分けられます。これらのルールは、州機関が直接雇用している生物・環境学者、及び外部のアドバイザー学者の意見を基に、短期、中期、長期的観点から作成されています。

前回の記事で取り上げたサンガブリエル・リバーを例に取ると、

対象魚: 在来種のニジマスは釣り可、サッカーとチャブ(ウグイの仲間)は禁漁
漁期: 一年中 - 禁漁期なし
支流: イースト&ノースフォーク全流域と、ウェストフォークの下流域は、
お持ち帰りOK
釣り方法に制限無し(網はX、ヤスは○)
サイズの明記は無いが、7インチ以上が一般常識
餌釣りの場合、一人2本以上の竿を所持してたら追加許可書が必要
ウェストフォークの中流域-返しの無いフライかルアー、C&Rのみ
ウェストフォークの上流域-返しの無いフライかルアー、2匹キープ可
(何故このルールなのかは説明を省きますが、それなりに納得可能な理由が背景にある事は確認出来ます。)

と今年は成っています。

DFG3.jpg
各魚釣り・狩猟ライセンスの値段表: 2008年度版

もちろん水系や生息しているマスの種によっては、年間を通して禁漁の場所、開始・終了日がずれますが秋以降は翌春まで前面禁漁に成る場所、同時期に一部のみ禁漁に成ったり、キープ数が変更に成る場所、リリース/キープ基準が変更される場所(一例ですが、冬の期間最小が42cmなどと言う所もあります)等、実に細かいルールが施されています。これらのルールを理解し、知る事は釣り人の「義務」とされ、理解・認識した事と引き換えに発行されるのが、基本$38.85の年間ライセンス - 例外を除き、基本的に州内の海水・淡水のどこでも釣りが可能 - です。カリフォルニアでは、釣人の釣りをする権利」はもちろん認められていますが、釣りをする資格」も求められています。

と、カッコよく書きましたが...。まぁ、概念的には自動車の免許書の取得と同じなのですが、実際の所私を含めた一般的な釣り人の感覚は、’フィッシング・ライセンス=免許書’は「買う」もの、つまり日本の漁協から’入漁券(権)=パーミット’を購入するのと、変わりは無いと思います。

これらうるさいくらい細かく設定されたルールも、そこに棲む生物や周りの環境と、これらをレクリエーションとして活用する一般市民との共存を模索した結果でしょう。州政府と州の住民は、これら自然の資産を保護し、枯渇を回避し次世代へ継承する責任と、資産の乱用をしない範囲で利用し、かつ楽しむ権利の保障、と言う本来ならば相互に反発しあう2つの事柄を実現・実行しようとしているのですから.....。

左上にカリフォルニア州知事シュワちゃんの写真付き。
カリフォルニア・デパートメント・オブ・フィッシュ・アンド・ゲームのHPへのリンクはこれをクリック。
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街中の絶滅危惧種/Endangered Life in a City

ESB2.jpg
画廊の建物の外壁に描かれたエルセグンド・ブルー/A Mural of the El Segundo Blue

ロサンジェルス国際空港の在るエル・セグンド市は、ビーチから内陸の3キロ程は起伏の多い砂丘状の台地で、大きな石油精製工場を中心に、住宅街と商業地が混在しているけれども、想像されたよりもはるかに静かで綺麗な小さいビーチシティーです。この街には、市と同じ名前を与えられた「エルセグンド・ブルー(ESB)」、連邦政府の絶滅危惧種にリスト(1976年)されている小さなシジミチョウ、が生息しています。

English readers, sorry but please read links posted on the previous entry. This one is a summary of what I know and found. These 2 links do provide thorough backgrounds information about the ESB.

エルセグンド・ブルーの画像はこちら/Click for a Picture of an El Segundo Blue

ESBの種としての最大の特徴は、たった1種類の植物 - 南カリフォルニアのみに自生するコースト・バックウィートの亜種(海岸沿いの砂丘に生えるソバの1種) - に生存の全てを依存している点にあります。幼虫は、この植物のを食べて育ちやがてさなぎになり、この植物のが開花する頃(ピークは7月末から8月頭)に成虫として飛び立ち交尾をし、この花が枯れ落ちる頃に産卵をして姿を消す、と言うサイクルを繰返しています。この植物が唯一生えるビーチ沿いの台地は、人間の宅地としては当然一等地であり、1920年代からの映画、石油、航空産業の発展に伴うロサンジェルスの拡張と共に次々に開発され、その自生域を失って行ったようです。

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ゴールデントラウトの保護/Protecting G. Trouts

「釣り」カテゴリの”ゴールデントラウト'08”への追記です。
ゴールデントラウトに関する3部の最後です。

ゴールデントラウトに限った事ではなく、アメリカの河川での釣り-特に鱒釣り-は、州政府の担当機関が毎年更新する、細かく厳しいルール[虹鱒の場合、放流がある為禁漁期間が無い様な例外的な河川もあります]によって管理されています。私が今回釣行した川を例にすると、返しの無い鉤、1人1日3匹、一回の滞在(日数に関係なく)で5匹までキープして良い、餌釣りも可の箇所と、返しの無い毛鉤かルアーのみ、ルアーなら鉤は1個、キープは不可、の場所に今年も分けられました。

ここを訪れる釣り人全てが、実際これらのルールを知り、守っているかは分かりません。が、釣れて来る魚や渓の状態、たまに遭遇する他の釣り人の様子や話、保護区のレンジャーとの話を総合すると、かなり高いレベルで守られている様に思います。もちろん罰金($5,000なんてのがあります)が恐ろしいのもありますが、釣りを楽しませてもらっている魚、環境を、後世に長く、出来れば永遠に残したい、と言う個人個人の自覚があっての結果、と思いたいしそう願ってます。

An addition to "Golden Trout '08" under [Fishing]
The last of the "Golden Trout" trilogy, too.

Most fresh water fishing and its target fishes, particularly trout species, in the US are regulated by state authorities through strict rules and guidelines which are generally updated annually. For example, the stream I fished CGTs this year are divided into two main sections; barb-less hooks, limits on keeps per person, and barb-less artificial bates and lures - ZERO keep limit.

I have no way of knowing if all fishermen who visit the stream are aware of and following on these rules. However, I feel they are; just by observing fishes, stream environment, fishermen's manners and by talking with them and rangers whom I encounter on the stream every now and then. I'd like to believe this feeling of mine was not because of expensive fines imposed on violators, but it was simply because of individuals' awareness and commitment to pass the joy of fishing in that surroundings to the future generations, if possible, for forever.

release.jpg
リリースしたCGTの様子を再確認/Observing conditions of a released CGT

ゴールデントラウト自然保護区(1978年設立)」の大きさは約1,230平方キロ、沖縄本島(1,206km2)とほぼ同じ、或いは東京23区(621km2)の約2倍の広さです。北米の自然保護区では決して大きい方では無いですが、対象となる魚の生息域がそれだけ小さい事の証拠でしょう。が、魚は禁漁ではありません。保護は魚とその生息河川だけで無く、全体のエコシステムを対象にしています。日本ならば、世界遺産白神山地と同じ概念でしょうか。この保護区内に、2種のゴールデントラウト、リトルカーン・ゴールデントラウト(LKGT)とカリフォルニア・ゴールデントラウト(CGT)の原種生息域がかろうじて残されています。「かろうじて」と書いたのには、実は訳が有ります。

Approximately, 303,00 acres of 2 national forests were especially designated as the "Golden Trout Wilderness (est.1978)." It is not a large wilderness among others in California, but it is a proof that these two species of Golden Trouts live in such a small area. Fishing within the wilderness is, however, permitted. The goal is to conserve entire ecosystems in which these two spices are BARELY surviving now. "Barely," it is, and this is why.

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グラニオンの保護/Protecting Grunions

「身近な自然」の”グラニオン”に付いての追記です。
グラニオンは、南カリフォルニアからメキシコのバハ半島までに生息。上陸&産卵は、3月末から7月初めまでの大潮の晩のみに起こります。今夜(7/19/08)は、今年最後の産卵期中の大潮。今頃は既に浅瀬に集まってきてる頃。

An addition to "Grunion" under [Nature Nearby]
Grunions' habitat extends from southern California to Baja in Mexico, They only land & spawn in the night of the day of the spring tied between late March to early July. In fact, tonight is the last run of this season. They must already be near shores by now.

↓ 続く/Continue

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Nature Adorer~やっちゃん

Author:Nature Adorer~やっちゃん
東京生れ、東京育ち、でもLA在住20年+なんで育ちの方はあやしい・・日本を「井の外の蛙」、アメリカは「井の中の蛙」、そんなふらついた視点の持ち主。

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